帰宅したあと、脱いだ上着やコートを椅子の背もたれにかけたままにしてしまうことはありませんか。
「あとでクローゼットに戻そう」と思っていても、そのまま翌朝まで残ってしまうことがあります。
一着だけなら気にならなくても、パーカーやカーディガン、コートなどが重なると、椅子が使いにくくなり、部屋も散らかって見えやすくなります。
上着を椅子に置いてしまうのは、片づける意識が足りないからとは限りません。
クローゼットが帰宅後の動線から離れていたり、ハンガーに掛けるまでの手順が多かったりすると、近くにある椅子が一時置き場になりやすくなります。
上着のかけっぱなしを防ぐには、椅子よりも簡単に使える置き場所を用意することがポイントです。
この記事では、一人暮らしの部屋で取り入れやすい、上着やコートの一時置きを減らす工夫を紹介します。
上着が椅子にたまりやすい理由
椅子は、上着を一時的に置くのにちょうどよい高さがあります。
帰宅後に上着を脱ぎ、そのまま背もたれへかけられるため、専用の収納場所がないと自然に椅子へ置く習慣がつきやすくなります。
ほかにも、次のような理由が考えられます。
- クローゼットまで移動するのが面倒
- クローゼットの扉を開ける必要がある
- ハンガーの空きが少ない
- 一度着た服をほかの服と一緒にしたくない
- 翌日も着るつもりで出したままにしている
- 上着専用の置き場所が決まっていない
- バッグや荷物と一緒に椅子へ置いている
このような状態では、無理に「毎回クローゼットへ戻す」と決めても続かないことがあります。
まずは、なぜ椅子に置いてしまうのかを確認し、自分の行動に合った置き場所を考えてみましょう。
帰宅後に上着を脱ぐ場所を確認する
上着の置き場所は、帰宅後に実際に上着を脱いでいる場所の近くに作ると使いやすくなります。
玄関で靴を脱いだ直後に上着を脱ぐ人もいれば、部屋に入ってバッグを置いてから脱ぐ人もいるでしょう。
例えば、帰宅後の流れが次のようになっているとします。
- 玄関で靴を脱ぐ
- 部屋へ移動する
- バッグを床や机の近くに置く
- 上着を脱いで椅子にかける
- 手を洗う
この場合は、玄関よりも、バッグを置く場所や椅子の近くに上着用の収納を作るほうが自然です。
収納場所を決めるときは、理想的な動きではなく、普段の自分がどこで上着を脱いでいるかを基準にしましょう。
玄関近くに上着用のフックを作る
帰宅してすぐ上着を脱ぐ人には、玄関近くのフックが使いやすいでしょう。
壁や靴箱の側面などにフックを設置しておけば、帰宅後すぐに上着を掛けられます。
クローゼットまで持っていく必要がなくなるため、椅子や床へ置く回数を減らしやすくなります。
ただし、コートや厚手の上着は重さがあります。
粘着式やマグネット式のフックを使う場合は、フックの耐荷重と取り付けられる材質を確認しましょう。
壁紙や塗装面に取り付けると、剥がすときに跡が残ることもあります。
賃貸住宅では、壁を傷つけにくい方法を選び、取り付け前に商品の説明を確認することが大切です。
ハンガーラックを帰宅動線に置く
複数の上着を日によって使い分けている場合は、ハンガーラックを使う方法があります。
ハンガーラックなら、コート、ジャケット、パーカーなどをまとめて掛けられます。
帰宅後に上着を脱ぐ場所の近くへ置けば、クローゼットを開ける手間もありません。
バッグ用のフックが付いたラックを選べば、上着とバッグの置き場所を一か所にまとめることもできます。
ただし、大きなハンガーラックは、一人暮らしの部屋では圧迫感が出ることがあります。
設置するときは、上着を掛けた状態で通路をふさがないか、扉や引き出しの開閉を邪魔しないか確認しましょう。
掛けられる量が多いラックでも、普段使う上着だけに絞ると、見た目が整いやすくなります。
スリムなポールハンガーを利用する
床面積をあまり使いたくない場合は、縦長のポールハンガーも選択肢の一つです。
玄関や部屋の隅など、限られたスペースにも置きやすく、上着や帽子、バッグなどをまとめて掛けられます。
ただし、片側に重いコートやバッグを集中させると、バランスを崩す可能性があります。
重い物は低い位置へ掛け、左右の重さが偏らないようにしましょう。
また、上着を何着も重ねると、下に掛けた物が取り出しにくくなります。
ポールハンガーは、その日に使う上着や使用頻度の高い物を掛ける場所として使うと管理しやすくなります。
ドアに掛けるフックを活用する
新しい家具を増やしたくない場合は、ドアに掛けるタイプのフックを使う方法があります。
工具を使わずに設置できる物もあり、クローゼットや部屋のドアを上着置き場として活用できます。
ただし、フックの厚みによってはドアが閉まりにくくなることがあります。
ドアと枠の隙間、ドアの厚み、取り付け可能な形状を事前に確認しましょう。
また、上着を掛けた状態でドアを勢いよく動かすと、壁や家具にぶつかることもあります。
普段の開閉を邪魔しない場所を選び、掛けすぎないようにすることが大切です。
クローゼットの手前を普段使い専用にする
クローゼットがあるのに上着を戻せない場合は、収納の中が使いにくくなっている可能性があります。
ハンガーが詰まっていたり、普段使わない服が手前に並んでいたりすると、上着を戻すまでに手間がかかります。
そこで、クローゼットの入り口に近い場所を、普段使う上着専用のスペースにしてみましょう。
例えば、ハンガーパイプの端に数本分の空きを作り、現在着ているコートやジャケットだけを掛けます。
扉を開けたらすぐ戻せる状態なら、椅子に置くよりも片づけやすくなります。
収納スペースを増やすだけでなく、戻すための空きを残しておくことも大切です。
一度着た上着の専用スペースを作る
一度着た上着を、未着用の服と同じ場所へ戻すことに抵抗を感じる人もいるでしょう。
その場合は、クローゼットへ戻すことを無理に習慣にするのではなく、一度着た服専用の場所を用意すると管理しやすくなります。
例えば、次のような方法があります。
- ハンガーラックの端を専用スペースにする
- 壁のフックを一つだけ使う
- クローゼット内の一部分を分ける
- ドアフックを一時掛けにする
「着用途中の服を置いてよい場所」が決まっていれば、椅子の背もたれへ重ねる必要がなくなります。
ただし、一時置き場を広くしすぎると、何着もため込みやすくなります。
ハンガー二本分まで、フック一個分までなど、置ける量を決めておきましょう。
上着を掛けるためのハンガーを準備しておく
上着を片づけようとしても、空いているハンガーが見つからないと、そのまま椅子へ置いてしまいがちです。
帰宅後に使う場所には、上着用のハンガーをあらかじめ用意しておきましょう。
一着につき一本のハンガーを確保しておけば、ほかの服からハンガーを外す手間がありません。
上着を頻繁に掛け外しする場合は、首元から無理に通す必要がなく、さっと掛けられる形のハンガーが使いやすいでしょう。
ただし、重いコートを細いハンガーに掛けると、ハンガーが変形したり、服の形が崩れたりすることがあります。
上着の重さや形に合った物を使うことが大切です。
椅子の近くに新しい置き場所を作る
すでに椅子へ上着を掛ける習慣がある場合は、その近くに正式な置き場所を作る方法があります。
習慣を大きく変えるのではなく、椅子へ置く動きを少し横へずらすイメージです。
例えば、椅子の横にスリムなハンガーラックを置いたり、近くの家具の側面へフックを取り付けたりします。
新しい収納場所が離れすぎていると、結局使わなくなる可能性があります。
最初は見た目のよい場所よりも、無意識でも使いやすい場所を優先しましょう。
実際に数日使ってみて、椅子へ置く回数が減らない場合は、場所や高さを調整します。
翌日も着る上着は取り出しやすい場所に置く
「明日も着るから」という理由で、上着を椅子に残すこともあります。
この場合は、翌日使う上着をクローゼットの奥へしまう必要はありません。
玄関近くのフックやハンガーラックなど、すぐ手に取れる場所を翌日用の置き場所にしましょう。
朝の準備がしやすくなり、椅子も本来の用途で使えるようになります。
ただし、翌日用の場所に複数の上着がたまると、再び一時置き場になってしまいます。
翌日に使う一着だけを置き、使わない物は別の収納へ戻すようにすると整いやすくなります。
シーズン外の上着は別の場所へ移す
ハンガーラックやクローゼットが上着でいっぱいになっている場合は、季節外の服が場所を取っている可能性があります。
真夏に厚手のコートを取り出しやすい場所へ置いておく必要はありません。
しばらく着ない上着は、クローゼットの奥や上段などへ移し、現在使う物のための空間を作りましょう。
ただし、収納する前にはポケットの中を確認し、衣類に付いている取り扱い表示に沿って手入れをします。
無理に小さく押し込むと形が崩れることがあるため、収納場所に合った方法で保管しましょう。
現在使う上着を絞るだけでも、帰宅後に戻す場所が分かりやすくなります。
上着とバッグの置き場所をまとめる
帰宅後、上着とバッグを同時に椅子へ置いている場合は、二つの置き場所を近くにまとめると片づけやすくなります。
例えば、ハンガーラックに上着を掛け、足元のバスケットにバッグを入れる方法があります。
壁の上部に上着用フックを設置し、その下にバッグ用の置き場所を作る方法もあります。
帰宅後の荷物を一か所へまとめることで、部屋の中を何度も移動せずに片づけられます。
ただし、上着、バッグ、帽子、小物などをすべて集めると、物が集中して散らかって見えることがあります。
置ける数を決め、使っていない物は別の場所へ移しましょう。
椅子を収納場所として使わないルールを作る
上着の正式な置き場所を作ったら、椅子には服を置かないと決めることも大切です。
ただし、気合いだけで守ろうとすると続きにくいため、椅子を本来の用途ですぐ使える状態にしておきましょう。
デスクチェアなら、帰宅後に少し座る、食事用の椅子ならテーブルの下へ戻すなど、椅子を使う行動があると上着を置きにくくなります。
また、椅子にすでに物が置かれている場合は、最初にすべて取り除き、それぞれの定位置を決めます。
上着だけを移動しても、バッグや洗濯物が残っていると、再び一時置き場になりやすいためです。
片づけやすさは動作の少なさで決まる
上着を戻すまでに必要な動作が多いと、毎日続けるのが面倒になります。
例えば、
- クローゼットの前にある物を動かす
- 扉を開ける
- 空いているハンガーを探す
- 上着を掛ける
- 扉を閉める
という手順が必要なら、椅子へ置くほうが簡単に感じるのは自然です。
上着のかけっぱなしを減らすには、戻すまでの動作をできるだけ少なくしましょう。
- フックへ掛けるだけにする
- ハンガーを空けておく
- 収納の前に物を置かない
- 扉を開けた正面に収納場所を作る
- 帰宅後に通る場所へ移す
このような工夫をすると、特別に意識しなくても上着を戻しやすくなります。
一時置き場を作る場合は量を決める
上着を毎回クローゼットへ戻すのが難しい場合は、一時置き場を作ること自体は問題ありません。
大切なのは、一時置き場が物をためる場所にならないようにすることです。
フック一個、ハンガー二本、ラックの端だけなど、使える範囲を決めましょう。
決めた量を超えたら、古い物をクローゼットへ戻す仕組みにします。
例えば、別の上着を掛ける前に、今掛かっている物を一着戻すようにすると、数が増えにくくなります。
一時置きを完全になくすよりも、管理できる大きさにするほうが続けやすい場合もあります。
まとめ
脱いだ上着を椅子にかけっぱなしにしないためには、帰宅後の動線に合った置き場所を作ることが大切です。
玄関近くのフック、ハンガーラック、ポールハンガー、ドアフックなどを使えば、クローゼットまで上着を運ばなくても収納できます。
一度着た服をほかの服と分けたい場合は、着用途中の上着専用スペースを用意する方法もあります。
ただし、一時置き場を広くしすぎると上着がたまりやすいため、掛けられる数を決めておきましょう。
椅子へ置くことを我慢するのではなく、椅子よりも簡単に戻せる場所を作ることが、上着のかけっぱなしを無理なく減らすコツです。
